ステップ

4年2組の時、H山先生の話。
ある日、「次の音楽の授業ではレコード鑑賞をします。みんな家から各々好きなレコード持って来ていいよ!」なんて言い出したH山先生。普通、レコード鑑賞つったらクラシックもの(学校にあるヤツ)をかけるのが常でしたが、H山先生いわく、歌謡曲でもなんでもいいから持っておいでとおっしゃる。
わーい、ってんでみんな当日、嬉々として流行りの歌謡曲を持ち寄りまして(俺も確か『CAT'S EYE(杏里)』かなんか持って行ったと思う)。爆音OK環境の「おんがくしつ」でフィーバーですよ。
H山先生の煽動のもと、机が隅っこに片付けられた音楽室はもう、ディスコ状態。「はーい、踊るよー!」ってなもんで、みんなでダンシンダンシン! この時先生に教えられて、初めて「ボックスステップ」ってのを覚えました(笑)。楽しかったなぁ。恥も外聞もなく、汗びっしょりになるくらい踊ったよ。
その後、別クラスのヤツらと合同ディスコしたこともあったな。そのクラスの女教師ってのがまた若くて、おそらくH山先生に触発されたんだと思うんだけど。
でも、死ぬほど楽しかったこの企画、そのわずか2回で終了しちゃったんだよね。もしかして、誰かに怒られちゃったのかなぁ…と幼心にガッカリしたものです。
にしても、ディスコ遊びを学校に持ち込み授業っぽくしちまおうという発想。いま思うと非常にこう…何ですかね、微笑ましいですね、やっぱ。音楽の授業としては最高だったなぁ。