叱る

 無性に松屋のカレーが食いたくなることがあって、時々行くんですけども。
 一番近い店によくいる女店員さんがね、あまり気持ちの良い人では無くて。お客に対しては愛想良くて、その点は良いんですけど、あれです、自分より経験の浅い、または今イチ動きの悪い他の店員(男女問わず)に対して、客の目の前で憚りなく叱るんですよ。それも結構な声量で。まぁよくある話なんですけどね。
 「○○さん、それ今やんなくていいから接客して!」「○○さん、カウンター○番と○番の商品は一緒に出す!」「○○さんこっち来て。あのね、厨房の忙しさとお客さんのバランスちゃんと見ないと全然ダメだから」みたいな。
 「お客さんに迷惑かかっちゃうから」みたいなことを公然と諭したりもするんだけど、いや君、そういうことじゃねぇだろう、っていうね。あんたの大声、勘違いしたテキパキ感の方がよっぽど迷惑だよと。こちらとしては、ピリピリムードを強いられる形。叱られてる奴に同情しながら、殺伐とした中で食っても美味くないわけです。
 彼女の中には「自分は仕事が出来る」って自負があるだろうなぁ。でも違うと思うなぁ。店を回すことを考えるのは大事なことだけど、客の前で同僚を咎めるのは、「客の気持ちより効率優先」チョー丸出しで残念。客もね、店員がいつも心からもてなしてるなんざ普通は思わないですけどね、少なくとも効率優先感丸出しにならないよう頑張って欲しいとは思ってる。それを肝に命じ、応えようと努力するのがサービス業の本質ってもんじゃないですか。
 なんつってな。安さ早さがウリの店にそこまで求めなさんな言うてな。そうそうこれ着てな、この手斧持ってな、ドンドッドッド、ドンドッドッド…