タイミング

 服を捨てるタイミングというのが分からない。俺はどちらかと言うと、使わなくなったものやスペースばかり取る無駄なものは躊躇なく捨てる方だと思うんだけど(重い腰を上げていったん整理を始めれば、の話・笑)、こと服についてはどうも苦手だ。かなり着古して、もはや「家着」以外の用途がないのに、そして家着化した古いものについては溜まる一方なのに、古いものをトコロテン方式で捨てて行くといった割り切り方がうまく出来ない。困ったもんだ。
 まぁ整理整頓のプロでも無い限り、捨てるタイミングなんて確信している人はほとんどいないだろうけども…皆さんどうですか。こんなタイミング、ってのありますか。秘策とか。
 しかしあの感覚は何なんでしょうね。他の物とはひと味違う、服に対する愛着心…「愛着」って言葉もちょっと違うな、連帯感? 同志感? 一定の距離を置いた親心?(なんだそれ)すげー大事、もうチョー大切にしたい、ってほどでは決してないが、簡単に見限ることも出来ないあの感じ。未練たらしいあの感じ。
 そういえば俺の場合、服については「どこでいつ頃買った」ってのを結構正確に覚えてるんだよな。他の日用品はそうでもないのに。でもその割に、どこに着て出掛けた、あの時あの服着てたっけ、なんてことについてはあまり覚えていないんだよ。あとで写真でも見ない限り。
 …ってことはアレか? 俺にとって服を捨てることをためらう根拠は、「同じ時間を共に過ごした」思い入れにあるのではなく、「購入時の心境や場面を切り取った」思い出だけにあるってことか? んー、つってそんな刹那的なもんでもないよなぁ。考えなしに適当に書き始めるといつもこうだ、ちっともまとまりませんよ。
 なんせ服を買うってのは、同時に、思い出を買うということなのだろう。…と、まとめた気分になってみる。まぁどうでもいいや(笑)。仕事しよ。