Anvil

　このところあまり心に余裕を持てない日々を送っていますが、TVCMに煽られてどうしても観たくなり、映画「Anvil」を鑑賞して来ました。
　８０年代、シーンに登場して以降、周囲の成功に取り残されたまま、夢を諦められず音楽を続けるいちヘヴィメタルバンドのドキュメンタリー…なんて解説じゃとても収まり切らないほど、ハードな現実とビッグな夢の複雑に入り交じった、ヘヴィな、そして感動的な映画でした。コミカルにも見えるポスター写真に偏見を持っちゃあいけませんぜ。本当にもう、素晴らしかった。
　むかしハードロック、ヘヴィメタルを好んで聴いていた時期のあった俺だけど、アンヴィルについては名前やレコードジャケットを知っていこそすれ、馴染みの無いバンドだったんですよね。でも今回、映画を観て大好きになりましたよ。とにかく人間味に溢れる内容で、こんなに何もかも晒しちゃっていいのかよ、っていう。映画館を出た人は、嫌でも今後、応援したくなると思います。俺のように、映画館で売られていたCDを思わず買うほどに！
　立場は違えど、音楽やってる端っくれとしては、全体色々思う所があってですね、もうあり過ぎてですね、今夜は夢に見そうな予感さえしています（笑）。刺さったなぁ。
　プロアマ問わず、すべてのミュージシャンに、また好きなミュージシャンのいる方に、観て欲しいなぁと思った次第です。メタルが好きか嫌いか、全然関係なく、スッと入って来る映画だと思います。うーむ語り過ぎてしまうので、この辺で。