ABO式

 血液型について。(性格判断の話じゃないですよ)
 ABO式でもって親子関係を語る、みたいなの、ありますよね。父がA型(AAもしくはAO)、母がO型(OO)だったら、子供はA型かO型になる、といった組み合わせの理論。確か中学の時ぐらいに習ったような気が…ん、習ってないか? 雑学として聞いただけなのか、そのへん朧げですけども、まぁとにかく、多くの人が知識として持っていることだと思います。
 あの式が絶対でない、まれに例外もあるという話を、期せずして立て続けに、人に聞いたり本で読んだりしまして。つまり上記のケースで言えば、例えばB型だって生まれ得るという話。式が通用しない実の親子関係もあるということなんですね。…ご存知でした? もしかして古い話題、今や新しい常識だったりするんでしょうか。知りませんでしたねぇ。
 にしても思うのは、例外があるのが事実だとして、それを知らず、かの式を拠り所にしてしまったことで、過去にどれぐらいの人が不幸な親子・夫婦関係を背負ったんだろうということ。間違いなく夫婦間の実子であるにも関わらず、あの子は自分の子供ではない…あの人は実の親ではない…という、無駄な疑念や諍いをいくつ生んだんだろうと。今でこそDNA鑑定なんてのもあるけれど、その時代時代の常識に抗うのは、なかなか難しいこと。もしそうした不幸なケースが本当にあったとしたら、悲しいですね。