隠せない

 「驚きを隠せない」っていうフレーズがあるけど、自分の感想として言うのはどうなんだろう、っていう話。
 それって自分の中で「隠したい」前提がある場合に限って、もしくは「彼は驚きを隠せない」ってなもんで、「他人が」ある事実に動揺している様を捉えて使うべきフレーズなんじゃないのかなぁっていう。
 先日もネットで、次のような文章を目にして。
 「私も子どもを持ったばかりで、この事件に驚きを隠せませんでした」。
 …うーむ違和感。誰に対して「隠せない」のか。そもそもこの人は、驚きを隠したいんだろうか。「驚かない、動揺しない人」というのを目指しているんだろうか(笑)。なんて、意地悪な見方もしたくなる。
 ウラのない心情吐露、単なる感想として書いているのなら、「驚きました」で十分だと思うんだけどなぁ。変に持って回った言い方をしたがるが為の失敗例、って気がするんだけどどうなのよ。それとも慣用句的に使うんであれば間違いとは言えないんだろうか。分からなくなって来ました。あなたのことが分からなくなって来ました。アタシもうチャーハンしか食えないわ! さめざめ。