ふーん

 クイズ番組の話。
 選択式のクイズで、答えがすごく微妙な差であるものが、ときどき出題されるじゃないですか。例えばこんなの。「年間でビールの消費量が多いのは、A.東日本、B.西日本、どちらでしょう?…正解は、A: 24070 B:23950、というわけでAが正解でした!」みたいなヤツ(例題の数字は適当です)。
 なんだその問題はと。そんなのクイズとしてどうなんだ、っていつも思うんですよね。
 これが、答えに明らかな数字の差異のあるものであれば納得出来るんですよ。一般常識と照らし合わせて、ボチボチ色んな角度から推察して…ハイ答えドン!「あーやっぱこっちが完全に正解なんだなぁ」、または「へぇ、知らなかったなぁ」「あーそうか、そこには思い至らなかったなぁ、なるほど!」なんて思わせるものがあれば良いけれど。
 そうでなくて、専門家やマニアでない限り考えたって絶対分かりゃしない、ほとんどの人間にとってはカン頼りってな上記のような茫洋とした問題は、面白くないばかりでなく、「クイズとして」成立してないのではとさえ思えます。
 実際、答えを聞いたって「ふーん」で終了じゃないですか。微妙すぎて、曖昧すぎて、実態が掴めない。例え正解の根拠が細かく示されたとしても、目からウロコってわけでもない。微妙すぎて。雑学にもならなければ、飲み屋のトークにも使えない。微妙すぎて。
 ってさんざん文句言ってますが、まぁ問題考えたり引っ張り出して来たりするのも大変なんでしょうね。ますます飽和状態、クイズ番組乱立の昨今、他番組との差別化を図りたいと考える中で、形態によってはそういうものを問題に選ばざるを得ない時もあるのかも知れない。
 …なんてムリヤリ好意的に書いてみたけどダメだ、やっぱつまらんよそんな問題。「ふーん」じゃなくて、「へぇ!」でしょクイズは。